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~NIGHT WALKER~

zuunama.exblog.jp

ナマズを求めて深夜の徘徊...。

<人柱>

水門、堤防、橋...



ナマズ釣りのみならず、魚釣りをする上でそれらは代表的なポイントではないでしょうか。

鯰師の方々は、夜な夜なそんなポイントを『いかに鯰を釣獲するか』を考えながら攻めたりしていると思います。




では、それらの建造物がいかにして出来たのか、どのような経緯を経て創られたのか考えた事がありますか...?




今でこそ人々の生活の為に普通に存在しているそれらの建造物も、その創られた歴史の中には、悲しくも恐ろしい出来事が隠されている事も...




今回は、そんなお話です。







まだ神々の存在が身近に思われていた頃、自然災害や天変地異は神の怒りの表れと信じられて来ました。

日照り続きによる田畑の干ばつ、度重なる地震、山火事、連日の大雨による河川の洪水、氾濫...

そのような時、人々は神に『生け贄』を捧げる事によって、その怒りを鎮めようとして来ました。


日本の歴史の少し前まで全国では、巨大な建造物や氾濫を繰り返す河川の堤防、水門、大きな橋等には普通に『人柱』なる生け贄を捧げる風習があったとされてます。
特に河川の氾濫を抑える水門や堤防には、小さな建造物にまで人柱が埋められていたとされてます。


自ら望んでその身を捧げ人柱になる者も居れば、無理矢理強引に生きながらにして埋められ、人柱にされた者も多かったと聞きます。


泣き、叫び、苦しみ、のたうちながらも無情にも生きたまま埋められた者達の無念の思いは計り知れないものだったでしょう...


そして、無念の死を遂げた者達のその思いは、長い年月を経て激しい怒りと共に怨念となってその場に彷徨っているかも知れません...

そして、暗く冷たい水の中から嫉む様な視線で絶えずこちらを覗き込み、同じ苦しみを与えるべく、水中に引きずり込む機会を伺っているかもしれません...

まれに、その近くにひっそりと供養塔が有る場合がありますので、見つけた時は、心の中で成仏を願う事をお勧めします。




歴史に残る『人柱』の事実...



無念の死を遂げた人々の怒りや悲しみの上にそれらの建造物が有るかもしれないという事、そしてそんな場所で釣りをしているのだという事をたまには思い出して下さい...。







今夜、あなたが投げている場所の近くに人柱が埋まっているかもしれませんね...
by zuunama | 2008-03-10 21:13 | 怪談

by zuunama